アカデミー元受講生の声
VOIX

京都フランス音楽アカデミーでは、これまでに多くの元受講生たちが国内外で活躍しています。

●パリ・エコール・ノルマル音楽院スカラシップ過去受賞者リポート

2004年に開始されたパリ・エコール・ノルマル音楽院へのスカラシップ制度は、将来有望な受講生にフランス音楽留学への扉を開く機会となっています。ここでは、これまでのスカラシップ受賞者の声を随時ご紹介します。
(取材・写真・文/治部美和)


Vol.4 永井 啓子さん (2009年スカラシップ受賞、広島交響楽団ヴィオラ奏者)
Académie de musique française de Kyoto
海外で音楽を勉強しようと思ったたことはなかったけれど、国内にいながら国外の教授のレッスンが受講出来る点に魅力を感じ、京都市立芸術大学大学院に在籍中の2009年、「アカデミー」に参加、見事スカラシップを受賞した。 4歳の頃からヴァイオリンを習っていたものの、演奏会に初めて足を運んだのは中学生の時。そしてその日耳にしたヴァイオリンの音色に衝撃を受けた。「自分もこんな音を出したい!」。それまで師事していた先生に相談し、指導者を代えて本格的に音楽に取り組み始め、この頃から音楽を専門に生きていこうと決意したそうだ。

続きを読む

Vol.3 松尾紗里さん(2009年スカラシップ受賞、ピアノ) 
Académie de musique française de Kyoto
留学する時期は人によって様々だ。松尾さんが京都フランス音楽アカデミー(以後アカデミー)を受講したのは、京都市立芸術大学ピアノ科に在籍していた3年生の春だった。最終学年を目前に控え、毎年アカデミーを受講していた友人や、新聞でアカデミーを知った母親から勧められたのがきっかけだったそう。クリスチャン・イヴァルディクラスを受講。「先生の音色に目が丸くなりました。自分の音と全く違ったのです。ものすごく素晴らしかった」。見事スカラシップを受賞したが、「留学するのは今じゃないと思い、辞退しました」。

続きを読む

Vol.2 大橋ジュンさん(2004年スカラシップ受賞、声楽家・ソプラノ) Académie de musique française de Kyoto
大阪音楽大学声楽科、同大学専攻科を修了後、母校の助手や大阪のプール学園高等学校の非常勤講師として務めるかたわら、関西各地で様々な賞を受賞していた大橋さん。仕事や自身の音楽活動で忙しいにも関わらず、2004年に開催された第15回京都フランス音楽アカデミー(以下アカデミー)に参加したのは「フランス歌曲に興味があり、仕事も春休みで丁度良い機会と思ったから」だと言う。

続きを読む

Vol.1 白根亜紀さん(2005年スカラシップ受賞、声楽家・メゾソプラノ) Académie de musique française de Kyoto
2005年に開かれた第16回京都フランス音楽アカデミー(以下アカデミー)声楽の部に参加したのは、まだ京都市立芸術大学に在籍中の学生の時だった。既に、滋賀県の「県立芸術劇場琵琶湖ホール」専属の声楽家として活動していたが、あるリサイタルで知り合った伴奏者に受講を薦められたのがきっかけだったという。既に応募締め切りは過ぎていた。急いで書類を整え、音源を送ったところ、合格の通知が来た。

続きを読む