招聘教授

Professeurs​

シャンタル・マティアス Chantal Mathias

シャンタル・マティアス
Chantal Mathias


声楽
パリ国立高等音楽院 教授
パリ国立高等音楽院およびラン国立歌劇場スタジオ「ジュンヌ・ヴォワ・ドゥ・ラン」で学ぶ。アヴィニョンでのロッシーニ『ランスへの旅』コルテーゼ夫人役と、プラハでのプーランク『人間の声』でキャリアをスタートする。10年間リューベック歌劇場(ドイツ)の専属歌手を務め、『カルメン』ミカエラ、『ファウスト』マルグリット、『メリー・ウィドウ』、『フィガロの結婚』伯爵夫人、『魔笛』パミーナ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、カールマン『チャールダーシュの女王』、チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』タチヤーナ、ヘンツェ『若い恋人たちへのエレジー』エリーザベト・ツィンマー、マスネ『サンドリヨン』や『グリゼリディス』等、出演多数。また、サヴォンリンナ(フィンランド)、ポルト(ポルトガル)、ゴルド(フランス)、ソウルや亀尾(韓国)等の室内楽フェスティバルにも参加。現在、パリ国立高等音楽院教授。MusicAlp国際音楽アカデミーや「アトリエ OperaOff」での指導も行う。

Claire Désert

クレール・デゼール
Claire Désert


ピアノ
パリ国立高等音楽院 教授
ラ・ロック・ダンテロン等の有名音楽祭に常連として出演する他、国際的な舞台に多数出演。ソリストとしては、パリ管弦楽団等の主要オーケストラや、マレク・ヤノフスキらの指揮者と共演している。14歳でパリ国立高等音楽院に入学。ピアノをヴェンティスラフ・ヤンコフに、室内楽をジャン・ユボーの下で学び、両科目で1等賞を獲得。同音楽院修士課程では室内楽をロラン・ピドゥーに師事。エフゲニー・マリーニンに見出され、モスクワ音楽院にも留学した。実力派室内楽奏者として知られ、エマニュエル・シュトロッセ、アンヌ・ガスティネルらと定期的に共演している。充実したディスコグラフィーの中では、シューマンのノヴェレッテを収録したアルバムがレペルトワール誌で10点を得た他、97年にドボルザークとスクリャービンの協奏曲の録音でヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージック賞受賞。シューマンを収めたCDではテレラマ誌「fff」とクラシカ誌「Choc」受賞。現在、パリ国立高等音楽院教授。

Bruno Rigutto

ブルーノ・リグット
Bruno Rigutto


ピアノ
パリ・エコール・ノルマル音楽院 教授
パリ国立高等音楽院でピアノをリュセット・デカーヴに、室内楽をジャン・ユボーに師事。同院では作曲と指揮も学ぶ。ロン=ティボー国際コンクールとチャイコフスキー国際コンクールで入賞。10年間サンソン・フランソワの唯一の弟子となる。若くして国際的に認められ、カルロ・マリア・ジュリーニ、ジョルジュ・プレートルら著名な指揮者たちに招聘される。室内楽にも力を注ぎ、アイザック・スターンやムスティスラフ・ロストロポーヴィチ等と共演。DECCA、EMI等のレーベルでレコーディングも多数行い、ディスク大賞を複数回受賞。19年、Apartéレーベルよりショパンのノクターン全集の新録音を発表。指揮者や作曲家としても活動し、舞台や映画音楽にも関わる。アルド・チッコリーニの後を継ぎ、パリ国立高等音楽院では20年以上にわたり教鞭を取った。現在はパリ・エコール・ノルマル音楽院教授であり、ヨーロッパや日本で定期的にマスタークラスも行っている。レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ受章者である。
Photo © Jean-Baptiste Millot

Pascal Rogé

パスカル・ロジェ
Pascal Rogé


ピアノ
パリ・エコール・ノルマル音楽院 教授
フランス・ピアニズムを代表する名手として活躍する演奏家。パリに生まれ、パリ国立高等音楽院で学ぶと共に、ジュリアス・カッチェンや、かの偉大なナディア・ブーランジェにも薫陶を受けた。ジョルジュ・エネスク国際コンクール入賞および、ロン=ティボー国際コンクール第1位を受賞後、17歳でデッカ・レコードの専属アーティストとなる。プーランクやサティ、フォーレ、サン=サーンス、そして特にラヴェルとドビュッシーの作品の演奏において、その優雅さや美しさ、精緻なフレージングが際立っている。これまでに世界中の主要なコンサートホールで公演を行っており、あらゆる有名オーケストラや、最も名高い指揮者達との共演を重ねている。若い世代の新進アーティストにも関心を寄せており、ロンドンのトリニティ・ラバン音楽院や英国王立音楽院にて客員教授を務める。また、パリ・エコール・ノルマル音楽院では教授として後進の指導にあたっている。

Stéphanie-Marie Degand

ステファニー=マリー・ドゥガン
Stéphanie-Marie Degand


ヴァイオリン
パリ国立高等音楽院 教授
17世紀から現代音楽までのレパートリーのテクニックをマスターしている今日では数少ない演奏家の1人。パリ国立高等音楽院でジャック・ゲステムらに師事。ソリスト、室内楽奏者、コンサートマスターや指揮者、指導者として活躍し、05年ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージック器楽ソリスト賞等を受賞。由緒あるホールの数々でエマニュエル・クリヴィヌ等の指揮者と共演する他、室内楽ではマリー=ジョゼフ・ジュード等と共演。00年、エマニュエル・アイムと古楽アンサンブル「ル・コンセール・ダストレ」を結成。16年、アンサンブル「ラ・ディアーヌ・フランセーズ」を設立し、芸術監督に就任。12年以来、パリ国立高等音楽院でモダン、バロックとヒストリカルの各ヴァイオリン科教授を務める。ディスコグラフィーはこの稀有な多才ぶりを反映し、モンテヴェルディからタンギーまで網羅している。20年、バッハのソナタ全集でディアパゾン誌金賞とクラシカ誌「Choc」受賞。22年、コンセール・パドルー管弦楽団を指揮し、パリでの指揮者デビューを果たした。

Régis Pasquier

レジス・パスキエ
Régis Pasquier


ヴァイオリン
パリ・エコール・ノルマル音楽院 教授
幼少時より音楽に触れた早熟の才能は、12歳にしてパリ国立高等音楽院でヴァイオリンと室内楽の1等賞を受賞。14歳で渡米し、アイザック・スターン、ダヴィット・オイストラフ、ピエール・フルニエ、ナディア・ブーランジェと出会う。数年後、ジノ・フランチェスカッティがその才能に惚れ込み、共にバッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」を録音。各国の有名オーケストラにソリストとして招かれ、ロリン・マゼール、ジョルジュ・プレートルら名指揮者と共演し、不動の評価を得る。室内楽では、アイザック・スターン、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチらと共演。91年ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージック年間優秀ソリスト賞および、ヌーヴェル・アカデミー・デュ・ディスク特別賞受賞。若手育成にも力を注ぎ、85年~11年、パリ国立高等音楽院教授。ステファン・グラッペリの招きで複数のジャズコンサートに出演するなど、ジャズ愛好家でもある。

Pierre Lenert

ピエール・レネール
Pierre Lenert


ヴィオラ
パリ・エコール・ノルマル音楽院 教授
驚くべき自在さを備えた演奏が高く評価されており、ピアニスト広瀬悦子とのデュオによるCD「情熱」ではクララ・シューマン、ブラームス、ヨアヒムに至高のオマージュを捧げている。また、アンサンブル「レネール・ファンタジー・グループ」でオペラからシャンソンまで独創的なレパートリーに取り組む。65年のエマニュエル・ヴァルディ以降、ヴィオラでパガニーニ「24のカプリース」の録音に挑戦したヨーロッパで唯一の演奏家。これまでにヴュータン「ヴィオラとピアノのための作品集」等のCDを発表。最初の師は父ジャン・レネールで、その後ユーディ・メニューインと決定的な出会いを果たす。フィリップ・モリス財団や主要な国際コンクール(ライオネル・タ-ティス、マルクノイキルヘン、モーリス・ヴュー)の受賞者でもある。パリ国立歌劇場管弦楽団ソロ首席ヴィオラ奏者。セレナード国際室内楽フェスティバルとル・グー・ドゥ・ラ・ミュージック・フェスティバルで芸術監督を務める。パリ・エコール・ノルマル音楽院およびクレテイユ音楽院教授。
Photo © Caroline Doutre
★ピエール・レネール先生によるパガニーニのカプリースについてのインタビュー動画:

ジュリー・セヴィヤ・フレッス Julie Sévilla Fraysse

ジュリー・セヴィヤ・フレッス
Julie Sévilla Fraysse


チェロ
パリ・エコール・ノルマル音楽院 教授
自由で洗練された解釈によって、チェロに独自の深みのある響きを与える演奏が注目を集めるチェリスト。パリ国立高等音楽院とエリザベート王妃音楽院で学んだ後、ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団とパリ国立歌劇場管弦楽団に所属。さらにヨーロッパやアメリカの舞台でソリストとしてのキャリアを積み、オーケストラとの共演やリサイタルを通してレパートリーの傑作の数々を演奏してきた。多くの音楽祭にも招かれ、アブデル・ラーマン・エル=バシャ、ローラン・コルシア、ロベルト・アラーニャ、アナスタシア・カルムスらと共演。また、イヴァン・カッサールやヴァンサン・ビダル(映画音楽)、バレエダンサーのユーゴ・マルシャンらと共に多様なアートコラボレーションも探究している。指導者としても活発に活動し、国際的なマスタークラスで指導を行う他、パリ・エコール・ノルマル音楽院にて教鞭をとる。社会貢献にも取り組み、Pax MusicaやCoCreate Humanity等の団体で人道的・社会的な支援に尽力している。

Jean Ferrandis

ジャン・フェランディス
Jean Ferrandis


フルート
パリ・エコール・ノルマル音楽院 教授
モーツァルトのフルート協奏曲K314を演奏した際、アダージョを聞いたバーンスタインに「彼はまさにパン(牧神)である!」と言わしめるほど称賛を得たフルーティスト。リヨン国立高等音楽院を卒業後、プラハの春国際音楽コンクールで優勝。以後、カーネギーホールやシャンゼリゼ劇場など、各国の有名ホールでリサイタルや室内楽の公演を行う他、ソリストとしてオーケストラと共演。多くの音楽祭にも招かれ、ジャン=フィリップ・コラール、アンリ・ドゥマルケット、イヴリー・ギトリス、ジャン=マルク・ルイサダらと共演している。録音ではあらゆるフルートのレパートリーを取り上げ、22年にはモーツァルトのフルート四重奏曲全集を発表。世界初演となったアレクサンドル・デスプラの「ペレアスとメリザンド」等、現代の作曲家の作品を演奏することも多い。現在、パリ・エコール・ノルマル音楽院とカリフォルニア州立大学フラトン校で教鞭をとる。ヨーロッパ、日本、韓国、アメリカでは定期的にマスタークラスでの指導も行う。

マチュー・プティジャン Matthieu Petitjean

マチュー・プティジャン
Matthieu Petitjean


オーボエ
パリ・エコール・ノルマル音楽院 教授
パリ国立高等音楽院でジャック・ティスに師事した後、ドイツでオーケストラでのキャリアを開始。ニーダーザクセン州立歌劇場に続いてバイエルン国立歌劇場で首席オーボエ奏者を務める。7年間にわたりドイツの伝統に関する深い知識を得ながら確固たる評価を築き、フランクフルト歌劇場等の主要オーケストラにも招かれた。イギリスのバルビローリ国際コンクールでフランス人初の優勝を果たして以来、ウィグモア・ホール等の舞台でソリストとしても活躍。モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席オーボエ奏者に就任後はさらに名声を高め、フランス国立管弦楽団等の有名オーケストラと共演。小澤征爾が創設・指揮したサイトウ・キネン・オーケストラには10年近く参加した。リッカルド・ムーティ、ズービン・メータら著名指揮者との共演多数。ザールブリュッケン音楽大学で5年間教鞭をとった後、パリ・エコール・ノルマル音楽院教授に就任。日本、韓国ほか各地でマスタークラスも行う。
Photo © Edouard Brane

Diana Ligeti

ディアナ・リゲティ
Diana Ligeti


特別講座 / 特別演習
パリ国立高等音楽院 教授
チェロ奏者・指導者として国際的に多彩な活動を展開し、著名な演奏家とも共演多数。アンサンブル「トリオ・ジョルジュ・サンド」や「カリオペ」に参加する他、「オープン・チェンバー・オーケストラ」のソロ・チェロ奏者を務める。これまでにArion、Polymnies、Leman classics等からリリースしたCDが批評家から称賛を得ている。ミュンヘンのARD国際音楽コンクールファイナリスト、ドゥエ国際チェロコンクール優勝等の受賞歴に加え、「トリオ・リゲティ」として参加した大阪国際室内楽コンクールで第1位に輝く。現在、パリ国立高等音楽院、リュエイユ・マルメゾン地方音楽院教授。ヨーロピアン・チェンバー・ミュージック・アカデミーと京都フランス音楽アカデミーの教授陣にも加わる。04年よりフォンテーヌブロー・アメリカ音楽院で教鞭をとる。18年には、同音楽院で女性としてはナディア・ブーランジェ以来初のアーティスティック・ディレクターに就任。24年よりボーヴェ国際チェロフェスティバル芸術監督。
Photo © Lyodoh Kaneko